Posted byよなご矯正歯科 院長 永瀬志保
「歯並びを治しながら歯を白くすることはできないの？」と疑問をもたれる方は少なくありません。
結論から申し上げると、治療方法や歯並びの状態によって併用が可能かどうかが決まります。
こちらのページでは、矯正治療とホワイトニングを同時に行うメリットやデメリットを分かりやすくご紹介しておりますので、併用をご希望の方はぜひご参考ください。
目次
マウスピース矯正はホワイトニングとの併用が可能
マウスピース型の装置を使用するマウスピース矯正は、ホワイトニングとの併用が可能です。歯並びと歯の色を同時に変える方法には、ほかにもセラミック矯正やラミネートベニアといった治療がありますが、歯を削る必要があり、1本単位の治療となるため広範囲のケースには向いていません。
マウスピース矯正とホワイトニングを組み合わせることで、歯を傷つけずに歯並びや噛み合わせ、歯の色を美しくできます。
矯正治療を終えてからホワイトニングをするのが基本
マウスピース矯正とホワイトニングを組み合わせる方法は、本来のやり方とは異なります。矯正治療で歯並びを整えたあとにホワイトニングに移るのが基本であるため、併用できない（対応していない）歯科医院もゼロではありません。
マウスピース矯正とホワイトニングを組み合わせたい方は、希望の歯科医院で受けられるかを事前に確認しましょう。
矯正治療とホワイトニングを同時に行うメリット
矯正治療とホワイトニングを組み合わせることで得られるメリットは以下のとおりです。
時間の短縮につながる
ホームホワイトニングはある程度効果がでるまで毎日行う必要があり、装着時間が1日約20時間のマウスピース矯正とは相性がいいといえるでしょう。
治療を分けて行うよりも時間を短縮できます。
モチベーションを維持しやすい
変化が分かりやすいため、鏡を見るのが楽しくなります。
矯正治療は歯科の歯科治療のなかでも期間が長く、モチベーションを保つ工夫が必要です。ホワイトニングで歯が白くなるのを実感できれば、前向きに続けやすくなるでしょう。
矯正治療とホワイトニングを同時に行うデメリットは？
治療時間の短縮やモチベーションの維持に役立つ組み合わせですが、残念ながらデメリットも存在します。メリットと合わせてしっかり把握しておきましょう。
痛みを強く感じる場合がある
矯正治療は歯が動くことで痛みが発生します。痛みの強さには個人差がありますが、調整した当日から1週間は力いっぱい噛むことが難しくなるため、柔らかいものを食べるなど工夫が必要です。
一方ホワイトニングでは、歯に薬液が浸透することで知覚過敏がおこる場合があります。
矯正治療とホワイトニングを組み合わせたやり方は、それらの痛みが同時に発生する可能性があるため注意が必要です。
色にムラができる場合がある
歯が重なっていたりするとホワイトニングの薬剤がその部分に浸透しないため、ムラができます。矯正治療とホワイトニングを併用しない歯科医院の多くがこの問題を理由としており、とくにデコボコな歯並びである叢生の方には別々に受けることをすすめています。
人工歯は動かすことはできても白くはならない
詰め物や被せ物を行っている部位は、ホワイトニングの効果が得られません。
白い被せ物をしている場合は、ホワイトニングをすることで天然歯との差がでてきて不自然にみえる可能性があります。全体の色を統一するには被せなおしが必要ですが、矯正治療と同時に行うと治療を中断する、もしくは歯並びが整うまで待たなくてはいけません。
神経を失っている歯や、テトラサイクリン歯（テトラサイクリン系抗生物質により変色した歯）もホワイトニング効果は得られないため、当てはまる方は注意しましょう。
むし歯ができたらホワイトニングを中止しなければいけない
むし歯がある状態でホワイトニングを行うと薬剤がしみやすくなるため、先に治す必要があります。矯正治療の途中にむし歯ができた場合は治療を中止して治しますが、その間ホワイトニングはできません。
むし歯の治療費は、矯正治療やホワイトニングの料金には含まれていないため、別途必要です。
途中で治療を挟むと治療期間が延びる可能性がありますので、丁寧なお手入れを心がけてむし歯や歯周病のリスクを最小限に抑えましょう。
矯正治療とホワイトニングを同時にしたい方は一度ご相談ください
矯正治療のなかでもマウスピース型の装置を使用するマウスピース矯正は、ホワイトニングとの併用が可能です。
「歯にかける時間を短縮できる」「モチベーションを維持しやすい」といったメリットがありますが、痛みが重なって強く感じたり、ホワイトニングでムラができたりとデメリットも存在します。歯科医院によっては併用を禁止しているところもありますので、かならず事前にご確認ください。
当院では、患者様のお口の状態をみて併用が可能かどうかを判断しております。矯正治療とホワイトニングの両方をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。